カウンセリング・トレーニングコース終了しました。

本日は、カウンセリング・トレーニングコースの最後のハーベストの日でした。

このコースは、社会構成主義時代のカンセリングを学ぶためコースともいえるかもしれません。
テキストにしている本は、デヴィッド・パレ著「協働するカウンセリングと心理療法-文化とナラティヴをめぐる臨床実践テキスト」

このテキストを使ってナラティヴ・アプローチの実践者である国重さんと横山さんを講師に、仲間の皆さんと学びあってきた1年半でした。
並行して実践トレーニングコースのカウンセリング実践もあったので、このコースでの学びは私にとっては本当に支えになりました。
分厚さはありますが、内容はとても実践的で、ナラティヴ・アプローチに限らず、そしてカウンセラーに限らず、支援者として人に向き合う人にとって大切なことを教えてくれています。

パレの言葉を読んでいると、伝統的なカウンセリングを否定することはないけれど、でもただ傾聴しましょうという受動的なことでもなく、勿論指導助言というものでもなく。話し手と聴き手の協働的な取り組みとして共に新しい意味を紡いでいくことに大きな可能性を見出していることが感じられます。
全行程が終了した後、改めて、巻末の用語集を読むことで、ここまで学んできた様々な専門用語を整理していくことができました。
そして、監訳者あとがき。このくだりに赤線を引きました。

『ケアの倫理に基づいた実践とは、クライエントにもともとあるはずの「本質」をカウンセラー/セラピストが外から発見する場に身を置くことではなく、カウンセラー/セラピストがクライエントとの関係の中で響いた意味を、自らの視点を吟味しながらクライエントに確認して一緒に探索する、その循環に身を置くこと』

自らの視点を吟味する。一緒に探索する。そして、その循環に身を置く。。これはファシリテーターにとっても大切な姿勢です。

引き続き心に刻んておきたいと思いました。