ナラティヴの学びとリフレクシヴ・カンバセーションというプロセス

ナラティヴ・ワークショップシリーズ、今年一年間の学びが終わりました。
このシリーズは、ナラティヴ・セラピーの基礎を学びます。

1.もう一度カウンセリング入門
2.はじめてのナラティヴ・セラピー
3.外在化する会話法
4.外在化する会話法のプラクティス
5.ナラティヴ・セラピーの理論的背景
6.デモセッション
7.OW&Rチームの概要
8.OW&Rチームのプラクティス
9.再著述する会話法
10.ナラティヴ・セラピーの質問術
11.ナラティヴ・セラピーのリスニング(耳の調律)
12.スーパービジョン(リフレクシヴ・コンバセーション)

一年間を通して、このような様々なナラティヴのテーマを学んできました。資料のファイルはこんな分量になってしまいました(↓写真)。
そして、最終回のテーマは「スーパービジョン」。

スーパービジョンというと、権威ある大先輩からの有難い指導、指摘、アドバイスをもらうというイメージが醸し出されます。
でも、ナラティヴ・アプローチの世界ではそのような上から落とされるような指導の場ではなく、「成長を促し、質や倫理を担保し、そして担い手の回復や支援もする(私の解釈でちょっと表現変えてます)」という機能を、ナラティヴ・アプローチの会話をベースに為されるものです。

そこでは、生成的で関係的なものを通して、自ら答えを生み出し、自由と自己能力を経験していく過程です。
スーパーバイザーはその触媒の役割になります。
安心して自分を語ることが出来る場のマネージャーとしてリフレクシブに学び手の学びを促進する役割です。
まさに、ファシリテーターのような役割。
そして、そんなスーパービジョンを受けることによって、担い手は、自分も触媒の役割を引き受けていくという、継続的な好循環が生まれていく。
リフレクシヴ・カンバセーションと呼んではどうかという提案もありましたが、まさにその言葉が現実を創っていく意味でも大切なこと。

一つ一つの言葉にうんうんと頷きながら聴いていました。

この動きは、まさに「人財開発」のプロセス。
1on1が流行っていますけれど、その場がこんな風にリフレクシヴな会話になれたら、部下の学びを促進することにどれだけ貢献できるでしょうか・・・

「あと知恵なんてのは役に立たない」「愛あるフィードバックという幻想」
これはナラティヴ・アプローチを学んで発見した気づきです。
どうせなら、鋭いフィードバックが出来るすごいファシリテーターより、当事者自ら選択できるプロセスを提供するファシリテーターになりたい。

私の耳には、ナラティヴ・アプローチのその一つ一つが、本当にファシリテーションの本髄のように聴こえてくるお話ばかりですし、自ずとファシリテーターとしての自分をふりかえる機会となりました。

改めて、私にとって、ナラティヴ・アプローチを学ぶとは、自分で自分のファシリテーションをスーパービジョンしているような意味合いがあるのだと思っています。
3年前、ナラティヴに惹きつけられた理由がここにあるのだと実感しています。